こんにちは!ベースの河岸です。演奏会が1週間後に迫って参りました。
本日は、第2ステージの紹介ということで、
混声合唱アルバム「九ちゃんが歌ったうた:上を向いて歩こう」(横山潤子/編曲)
をご紹介したいと思います。
・「上を向いて歩こう」
・「明日があるさ」
・「ともだち」
・「見上げてごらん夜の星を」
・「心の瞳」
九ちゃんと言えば、いわずと知れた坂本九さん。1960年代に大ヒット曲を連発し、その後も活躍した歌手です。この曲集にもある代表曲「上を向いて歩こう」、「明日があるさ」、「見上げてごらん夜の星を」などは非常にポピュラーなので、改めてご紹介する必要はあまり無いかもしれませんね。
ただ、今回の5曲からなるステージの中で一つだけ、他と毛色が違っているものがあります。それは5曲目「心の瞳」です。
「心の瞳」は、坂本九さんが亡くなった後も、中学生の合唱曲として長く歌い継がれ、今般編曲された横山潤子先生が初めにアレンジされた曲でもあります。
(私もしばらくの間、この曲を合唱曲だと思っていました。
あの旋律、跳躍、和声そして歌詞が、もう、いかにも合唱っぽいではありませんか(笑)。)
昨年、私どもは「心の瞳 合唱バージョン」音源の録音に参加させて頂く機会に恵まれました。(c.m. 詳細はこちら!)
レコーディングの場で初めて本人によるフルコーラスを聴かせて頂き、それはもう感動しました。何とも人間的で、温かみ、そして愛に溢れた歌声でした。
他の4曲が1961〜1965年の曲であるのに対し、「心の瞳」は1985年に作られました。
彼はこの頃会社を移籍し、新たな活動を始めようとしていた頃で、奥様にも、「僕たちのことを歌ってるみたいだよ!聞いたら泣いちゃうよ!」と言って喜んでいたそうです。
もしも存命だったなら、若い頃とはまた違った深みを増した第2の坂本九が、「心の瞳」に続く、さらに多くの名曲を歌ってくれたに違いありません。しかし、残念ながら「心の瞳」が彼の遺作となってしまいました。
実は私、最近までは「九ちゃん」と、”ちゃん付け”して呼ぶことに少々違和感を持っておりました。
私が彼を知ったのは8歳のときです。「心の瞳」の発売後の1985年8月、あの飛行機事故があって、連日緊迫したニュースが流れ、次いで彼を追悼する歌や映像が流れて、彼の事を初めて知ったわけです。その後も「懐メロ番組」に白黒映像で登場するたび、人気者だったのだなとは思いつつも、正直自分自身にとっては、ちゃん付けで呼ぶような特別な縁も親しみも感じていませんでした。
しかし時は流れ、自分も徐々にいい年になって参りますと(汗)、彼の歌や、歌いっぷりに、日に日に共感するところが多くなっていると感じています。
いつも、狂ったような(失礼!)満面の笑み、明るい表情と声、そして歌いやすいメロディー。
自分がヒィヒィ言いながら働く身になってみるとですね、四六時中とは言わないが、家でゆっくりしている時とか、仲間と楽しく飲んだりしているときは、こんな風で居たい!!歌いたい!!と、強く希求されるようになったのであります。
彼の曲はどれも”一般の人”が主人公で、身近で共感できて、まるで仲間の誰かが適当に歌っているかのようです。
内容もメロディーも、50年前のものでも全く古さを感じさせない、安心して聞いていられるもので、「明日があるさ」のリバイバルが某缶コーヒーCMで流れ、NHK紅白歌合戦で歌われたのも記憶に新しいところです(って、それももう10年以上昔かよおいおい…orz)。
かくして私は、そろそろ彼を九ちゃんと呼んでもいいかな、と思うようになりました。
さてさて!今回合唱版に編曲されたのは横山潤子先生です。横山先生の曲といえば、楽しくて駆け出すようなリズムやハッピー感が特徴的ですが、何しろこれに加えての、坂本九ですよ皆さん!!まさに二郎マシマシ状態!\^^/喰い倒れ注意!
というわけで、皆様のご来場をお待ちしております♪
難しいことは考えず、一緒に楽しく口ずさんで頂ければ幸いです。
(詳しい情報は「演奏会情報」をご覧ください!)
最後に、これは私の個人的な願望なので恐縮ですが、多くの方に、ぜひ本人による原曲を色々と聴いてみて頂きたいと思っています。彼の人間愛、暖かさが、歌に乗って圧倒的迫力で伝わってくるものばかりです。
(便利な時代ではありますが(笑)、こういうときは是非、高音質版で!)
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